「演出」が大切と話しましたが、この「演出」についてもう少し深堀りしていきます。
ここに1つのお店があるとします。お店には実際に売っている商品と、お店の外観と、看板があります。
その3つがちぐはぐなお店と、統一されているお店では、統一感のあるお店の方が魅力的に見えます。
実際に売っている商品があなたの内面だとします。
お店の外観は、態度や立ち振る舞い、コミュニケーションスタイル。
看板はファッションや体型、メイクなどです。
人は1番最初に看板を見ます。看板で興味がわくと、次に外観と商品を見ます。それでは、出会いのプロセスを念頭に入れながら、各要素の役割を見てみましょう。
看板の役割
人が誰かを見る時。無意識化では一瞬にしてその人に対してある程度どんな人かの決めつけが起こります。
猫背から暗い内面を、むずむず動く指先から自信のなさを。
ツヤのない髪をしていたら、「なんとなくきれいじゃない」と勝手に決めつけられます。
フワフワモコモコしたセーターを着ていたら、「柔らかくて、優しそう」と勝手に決めつけます。
無意識に相手に決めつけを行ってしまうことは、仕方のないことなのです。第一印象という言葉ありますが、言葉の響き以上に人間は目の前の相手に対して決めつけをしています。
この第一印象は、その後話して接していくことで、覆されたり補強されたりします。
でもそれは、話して接していくほどに、興味を持ってもらえたら。第一印象で「興味がない人」と決めつけられてしまったら、その先はありません。
私はこの第一印象に関わる全てを「看板」と呼んでいます。
いかにおいしい料理を取り揃えていようが、看板を見た時点で興味を失った人はお店に入って料理を堪能してくれることはありません。2度と来ることもなく、誰かにすすめることもありません。
外見とはそういうものです。外見の時点でそれ以上踏み込むことをやめられてしまえば、あなたの内面がいかに魅力的でも、興味を持って接してもらえず、相手の意識下に入っていきません。
髪型
髪質
アクセサリー
ファッション
メイク
表情
姿勢
動き方
これらはすべて看板に関係するものです。
外観の役割
外観は、第二印象と言っていいものです。
しゃべり方や、コミュニケーションスタイルです。1時間話してみた結果相手があなたにどういう印象を持つかということです。
発声の仕方
笑顔
相槌を打つタイミング
返してくる言葉
目の合わせ方
こういったものが外観にあたるものです。
商品の役割
商品は、1年付き合った後に見えてくるあなたの内面です。
1年付き合わないと判明しないなら、出会いの場ではあまり関係ないと思うかもしれませんが、商品のモテカラーと外観・看板が大きく乖離していると、
・長い付き合いの中で相手に対して不満が出る
・相手に興味を持ってもらえても、本当の自分を見てもらえない気がして不満が溜まる
といったことが起きます。
商品・外観・看板を統一するということ
内面が厳しくて勤勉な人でも、ユルフワでガーリーなファッションを好むということがあります。好みと内面が必ずしも一致するとは限りません。
でも、看板・外観・商品のテイストがちぐはぐだと…
モコモコな柔らかい服を着ているけれど、目力が強くてツッコミ役。ブランドが好きで、今日持ってきているバッグはかなり高いモノらしい。
という感じになってしまいます。これはモテカラーで言うと黄色・青・赤が混ざった状態。相手には混乱だけ与えてしまい、悪いところだけが目立ってしまいます。
各色の特徴で統一してみるので、ちょっとイメージしてみてください。
モコモコな柔らかい服を着ている。少しシャイなのか、目を合わせると少し伏し目がちになる。動物が好きらしい。
仕事帰りなのかOLファッション。目力が強くてツッコミ役。今仕事が楽しくて頑張り時らしい。
ファッションはギャルといった感じ。自分の話はあまりしないけれどちゃんと盛り上げてくれる。ブランドが好きで、今日持ってきているバッグはかなり高いモノらしい。
統一すると、だいぶイメージがよくなる…と思いませんか?
では今度は、こちらの画像を見てください。
なんだか違和感を感じないでしょうか。
「何か不満があるのかな?」「体調が悪いのかな?」
と周囲の人を混乱させます。
「無理してるのかな、背伸びしてるな、服装が似合っていないな」
などとも思わせます。
いずれにしてもよい印象を与えません。
他人にとっては「なんとなく一緒にいて心地よくない」人で終わってしまいます。
実は、この女性は看板が赤ですが外観が黄色です。
看板を黄色に変更してみます。
あまり違和感がなくなったのではないでしょうか。この女性はたんにシャイなだけ、と解釈されると思います。
今度は看板を赤のままに、外観も赤で統一します。
こちらも違和感がなくなりますよね。「ちょっと気が強そうだけど、いいヤツかも」と興味は持ってもらえます。
もう一度、ちぐはぐな状態をお見せしますね。今度は看板が黄色で、外観が赤です。
なんだかはしたなさが悪目立ちしてしまうのではないでしょうか。
モテカラーを統一するということは、このように商品・外観・看板の間に大きな乖離が生じないように気を付ける作業です。
では、次からはあなたの商品・外観・看板が今現在何色に見られやすいのか見てみましょう!
まずは看板からです。