冷静な相手探しとは? 打算と身の丈に合った結婚のはざま

以前のコラムで、「冷静な相手探し」を提案しましたが、冷静な相手探しとはどういうことを言うのでしょうか。打算とどう違うのでしょうか。

もしあなたが、年収1千万円以上の男性と結婚したいと考え、その条件にこだわったなら、それは打算と言っていいと思います。

でも、それならば「お金はいらない」と言うのも偽善ですし、今度は「理想を下げるな」などと言ってくる人がいますよね。

なぜ年収1千万円の男性を求めることが「打算」で、お金はいらないということが「理想が低すぎる」になるのでしょうか。

打算の正体

「年収1千万円」というのは、「20代前半の女性」と同じように、記号化されたもの、ブランド化されたものです。

一般的に年収1千万円には、高層マンションや安定した暮らしがついてきます。
今は、年収1千万円以上ある人ほどリスクの高い職業についている場合があり、必ずしも安定がついてくるとは言い難くなっています。
また、高層マンションに住みたければ、共働きで頑張ってお金を貯めて住むという発想もあります。

要するに、「年収1千万円」といったラベルには、それ自体にはすでにあまり意味がなくなっているのです。あまりにも意味がなくなりすぎて、他人に自慢するときにしか使えないメリットだから、「打算」になるのです。

それでもあなたが、お金持ちと結婚したいと感じるとしましょう。その理想自体は批判しません。問題は、それが具体化されていないということなのです。

具体化すれば打算ではない

あなたが「お金持ちと結婚したい」と思う時、心の底で求めている物はなんでしょう。

友達に自慢すること?
専業主婦になって働かなくていいこと?
毎日おいしいものを食べること?
美しいものに囲まれること?
刺激的な毎日を送ること?

何か理由があるはずです。1つでなくてもいいのです。あなたが漠然と思う「お金持ち」像を支える何かが。

その正体を見つけてください。
友達に自慢できる相手ならば、イケメンでも、家事をたくさんしてくれる優しい夫でもいいはずです。
専業主婦になりたいのなら、郊外に住めばある程度の収入でも実現できるかもしれません。
毎日おいしいものを食べたいのなら、食べるのが趣味の人と共通の趣味として食べ歩いてもいいかもしれません。

こうやって見ていくと、「お金持ち」というのはあなたの理想を一度にいくつも叶えられる記号でしかなく、あなたが本当に求めているものではないことがわかります。
心から求めていないものを理想として掲げるから「打算」と言われてしまうのです

本当に求めている条件がわかれば、相手を探しやすくなりますし、逆に対象の幅も広がります。

これは「イケメン」などといった記号でも同様です。もしあなたが「イケメン」を求めるのなら、それは
・ある好きな俳優に似ている人を探している
・友達に自慢できる人を探している
・顔にある特徴のある人を探している
・性的に充足できる相手を探している
などの理由が隠されている可能性があるので、自分の心の中をのぞいてみてください。

あなたが「背の高い人」を求めているのなら、それは
・守られている感覚がほしい
・友達に自慢したい
・過去の恋人の姿を重ね合わせたい
などが背後にないか考えてみてください。

まとめ

のちのドリルでご紹介しますが、結婚相手や恋愛相手を探す時に、自分が求めているものをハッキリと言語化することはとても大切なことで、決して計算ではありません。

もちろん、条件にこだわりすぎる必要はありません。自分が思っていた条件とまったく違う人と出会い恋愛することもあれません。でも、自分が求めていることを知るということは、自己分析と言う意味でも、出会いのとっかかりを探すという意味でもとても大切なことです。