妻に「敵」認定されてしまった男性がすぐにできること1つ

なぜ妻は出産を機に豹変するのか

「出産を機に妻が鬼嫁になってしまった」というのはよく聞く話です。

出産育児は、過半数の女性が乗り越えること。すなわち、ほとんどの人ができること…でしょうか?

困難さが過小評価されているところがありますが、実際には、出産育児は、不眠や痛みなど、ほとんどの人が耐えられない困難が強制的に降りかかってくる事態です。ほとんどの女性が耐えられるのではなく、ほとんどの女性が生き延びられる、といっていい事態だというのが、ピンと来ていない人が多いようです。

ドストエフスキーがシベリア収容所にいた時に見た拷問があります。
無意味な作業を繰り返し行わせ、またもとに戻す。
激しい精神的苦痛を伴うそうですが、しゅふ業や育児はこれに似たところがあります。
成果が見えにくいこと、労力の割に感謝されないこと、同じことが繰り返されること、完成間際に壊されることが多いことなど。

また、産後は授乳や子供のケアでひどい不眠状態に陥りますが、これも精神状態を当然悪化させます。

そんな過酷な体験を経ると、人が変わってしまうのも無理ないことです。
とくに、その間にパートナーとして頼っていた人への失望があると、長らく怒りや不信感が残ってしまいます。

出産後妻がモラハラ気味になってしまったという夫婦の過去には、
妻の期待が大きかったか、妻への寄り添いが頼りなかったかのいずれかがあったのでしょう。

元に戻すのが難しい理由

厄介なことに、一度こうなってしまうと、元に戻すのは非常に難しくなります。

実は、子育て中の最大のストレスといっていいのが、自分のリズムができないということです。

育児中は、自分のペースというものがまったく作れません。例えば仕事をしているなら、予告なしに作業を中断して会議室に召集され、トイレに行く時間も予告なしに決められるようなものです。

何か作業をしていても途中で破壊されることはザラですし、寝ている間も起こされたり、子どものことが気がかりで睡眠が浅かったりするので、そもそも集中力が欠けた中で作業しています。

そのような生活の中で、夫の存在が、もう1つのリズムを狂わせるファクターと認識されてしまうと、妻のストレスが爆発します。
・夫がいるから子どもが起きる
・夫の質問に答えないといけないから疲れる
・夫の洗濯物があるから予定していた洗濯より量が増えてしまった

ただでさえ子どもによって狂わされっぱなしのペースが、少しでも「本来なら助けてくれるはず」という認識の夫に崩されることに対して怒りが収まらないのです。

プレゼントをしてもお土産を買ってきても、家事を手伝ってもなかなか妻が変わらないのはこういうわけです。
人間だって動物。一度誰かを敵と認識してしまうと、尋常ならざる精神状態になってしまいます。その状態を元に戻すのには、多大な苦労が必要になってきます。

とりあえずできること

・妻が常人では耐えられないほど過酷な生活を生きているという認識を持ってみる
少し大げさくらいの認識でいたわった方が、妻側の気持ちに寄り添えるかもしれません。その認識でいればおのずと感謝の言葉も出やすくなります。

・出産後妻から言われたことを思い出す
まだキレて感情的になる前に、頼まれたことや、「あの家庭はいいな」と言っていたことなどがないか、思い出して、叶える。
女性の要望の出し方は男性から見るとさりげなさすぎてしっかり伝わっていないことがあります。でも本当に望むことこそさりげない言い方をしていたりします。

・性生活を見直す
案外重要なポイントです。アダルトビデオではなく、女性から評価されている指南書を見て研究してみてください。性生活はハッキリと言いにくい分野であるため、ここに不満を持っているとこじれやるくなります。

それでもダメな時

上記の内容を試しても、ほとんどの場合で、一朝一夕には関係修復できないでしょう(それでも試す価値はあります)。

一度夫を敵認定してしまった妻の心理状態は、簡単には元に戻らなくなっています。理不尽ですが、その妻の精神状態を理解したうえで、その精神状態を突破できるほど妻にとって重要なものを通じて訴えかける必要があります。

それは子どもです。

そもそも、出産・育児を機に豹変する妻は子供中心だったり、子どものためにたくさん耐えるクセがあります。
子供のためだったら驚くほどの変化に耐えられることがあります。

子供にとって父親がなくてはならない存在であると認識できれば、父親を手元にとどめるために努力ができます。
両親の不仲が子どもにダメージを与えるのなら、子どものために歩み寄れます。

妻にその力があることに賭けるのが、最後にして最大の手段です。
そのために、子どもにとって大きな存在になりましょう。

・子どものことをよく把握する。聞く。理解するために考える。
・休みの日はできるだけ率先して連れ出す。妻が同行しなくてもOK。
・子どもの目を見る、笑いかける、表情を読み取ろうとする。

とくに、妻が同行しない外出日を何日か設けるのは、妻に自分のペースを取り戻す時間を与え、妻の精神状態を落ち着かせるという意味でも効果があります。

まとめ

「なぜここまでしなくてはならないんだ」と思う方も多いと思いますが、人間同士の関係修復は、修復したいと望む側が歩みださないと何も始まりません。
修復への努力があり、その後諦めや離婚があります。上記に挙げた内容はたいへんな労力を使うものもありますが、まだやっていないことがあるならば、必ず試す価値があります。

反対する人もいるかもしれませんが、なんだかんだ言って日本は女性蔑視の強い国です。
その結果、女性は男性に実態以上に理想と憧れを持ち、過度に頼ってしまいますし、
男性は女性のやっていることや女性の頑張りと過小評価してしまう傾向にあります。

女性側からしたら頼りたいのに、頑張りを軽視されて助けてもらえない、という状況に陥ると、夫が頼れない人から他人、そしてちょっとしたきっかけで敵へとなってしまいます。

いったんこうなった状態を元に戻すためには、
まずは「敵ではない夫(妻のペースを乱さない・仕事を増やさない・小言や要望を言わない)」となり、
次に「他人ではない夫(共感する・ただ話を聞く・興味を持つ)」になり、
最後に「頼れる夫(助ける・気が利く)」のポジションを取り戻すところまで行く必要があります。

道のりは果てしないようですが、家庭内環境を変えたいと考えた方はぜひ少しずつ実践してみてください!