結婚するなら「大好きな人」じゃなきゃダメという呪い

みんな「大好きな人」と結婚するのが当たり前となった経緯

みんなが「大好きな人」とは結婚してない80年代

80年代までのドラマでは、恋に破れて、2番目に好きな人と結婚していく登場人物がたくさんいました。
たいていは主人公のライバルです。恋に破れた彼らは他の人と、それはそれで幸せな結婚をするという締めくくられかたをしています。

当時の価値観では、男性も女性も一定年齢に達したら、とりあえず結婚するもの、だったからこのような描かれ方になったわけですが、それでもイヤイヤ結婚していくわけではありません。
「こんな幸せもある」といった感じで、穏やかに結婚して行っているのです。

この当時、誰もが一番大好きな人と結婚できないことは周知の事実でした。
結婚適齢期が短かったからというのもありますが、自分自身も一番好きな人ではなく、それなりの人と穏やかな結婚をするかもしれないというオプションは、「悪いこと」ではなくて、普通のこととして受け入れられていたように思います。

幼いころから刷り込まれた「運命の人」という存在

今ドラマを見ている層は、幼いころたくさん少女漫画、ディズニー映画、アニメなどを見て育ちました。子供向けのメディアがすでに発達していた時代の申し子です。
幼い子供向けのメディアはみな、わかりやすく、楽しく、「運命の人」の存在を教えました。

当時の制作している人が運命の人を信じていたかというと、そうではないでしょう。
ただ、子どもに夢を与えようとした結果だったのでしょう。

ですが、結果として、運命の人を信じたまま大人になってしまい、
運命の人を待ち続けてしまう人が増えてしまいました。

運命の人を信じたまま大人になった人向けのドラマ

さらに、近年に入り、1番好きな人と結婚できなければ結婚しないという選択をする登場人物だらけになっています。

それは時代背景的に、結婚適齢期が伸びたり、1人でも生きていける選択肢ができたということもあります。
恋に破れたライバルは、ドラマのエンディングまでに誰かと結婚していなくても、その後運命の人と出会ったかもしれないし、運命の仕事についたかもしれない。ドラマの視聴者は、よきライバルキャラが結婚しなくてもそこまで心配しなくて済むようになりました。

さらには、主人公自体が結婚という選択をしないドラマも増えました。
これは多様化を表す素晴らしいことではあると思います。

ですが、一方で「運命の恋でなければ結婚しなくていい」というメッセージを伝えんがために結婚が否定される、という展開も増えているように思います。

ドラマは視聴者に「見せたいものを見せる」

さて、結婚しないという選択は大いにありだと思っています。事実婚なども、多様なライフスタイルがもっともっと広まればよいと思います。

ですが、もしこれを読んでいるあなたが「結婚しなくてもいい」と考える背景に、
メディアの影響が疑われるのだったら…もう一考が必要だと思うのです。

なぜならメディアは、あなたのためを思ってそのメッセージを流しているわけではなく、
ただあなたの視聴を得るためにそのメッセージを流しているのですから。

「運命の人」を信じて大人になったものの、
「運命の人」に出会えず不安になっているところに、
「運命の人」との結婚じゃなきゃダメと歌い続けるメディアが、
「運命の人」と出会えなかったら結婚しなくていいんだ、というメッセージを送ることで安心させる。

すると視聴者は聞き心地のいい「運命の人」への幻想を見るためにメディアを利用し、
また結婚しなくてもいいというメッセージをもらって安心するためにメディアを再利用します。

結婚しなくていい。でも本当に結婚しなくていいの?

結婚しなくてもいい。

それは間違いありません。結婚がいいことばかりとは限りません。結婚に伴い背負い込む負担や悲しみ怒りはたくさんありますし、今の世の中、男女ともに結婚するということは自由を犠牲にして負担を増やす行為であることは否定しにくいことです。

いっぽうで、結婚することによりどうなるかわからない未来の不安を誰かと支え合っていけるという安心感があります。
また、今の日本の社会構造では結婚してた人でなければ、子どもを産み育てる時の負担が非常に大きくなってしまうということもあります。

それらを加味した時に、一度考えてもらいたいのです。

1.大好きな人と結婚する
2.それなりに好きな人と結婚する
3.誰とも結婚しない

あなたにとっての2番「それなりに好きな人と結婚する」というオプションはどれだけ受け入れられないものでしょうか。

あなたが「大好きな人」と結婚できる確率

よくよく考えてみると、結婚適齢期の間に大好きな人と出会って両想いになる確率ってすごく低いんですよね。

ところで、あなたが最後に大好きな人がいたのは何年前でしょうか。
その前は何年でしょうか。

何人か遡って、自分に「大好きな人」ができる大体の頻度を割り出してみてください。
そして、もしあなたが30歳を過ぎているのなら、それに2年足してください

なぜなら、30を過ぎると、大好きと思える人に会える確率がぐっと減るからです。
それは異性のいろんな面を知ってしまうためでもあり、
関わってくる異性の母数がすくなくなってしまうせいでもあります。

さて、自分の恋愛頻度+2年という年月を、自分が最後に大好きな人がいた年齢に足してみてください。

それが、あなたが次に「大好きな人」と出会う頃です。
もし、すでに自分の年齢を超えてしまっていたら、そろそろ出会えるのかもしれないし、逆に、あなたの恋愛感度がぐっと鈍くなてしまっていて、ずっとずっと先まで出会えないのかもしれません。

その頃あなたは何歳になっていますか?
その時のあなたがその大好きな人と両想いになれる自信はありますか?

もし出した年齢が、とうに結婚適齢期を過ぎていた場合。
「大好きな人」を探すのをやめてみませんか?

こちらの診断もぜひお試しください:
あなたが「大好きな人」と結婚できる確率診断

まとめ

「大好きな人」を待つことをやめる、それは「妥協」ではありません。
「冷静な相手探し」と呼んでいただきたいと思います。

そもそも、恋の熱に浮かされて、本当に生涯の伴侶となる人が見つけられるでしょうか。
結婚はおそらく仕事よりも長い間つきあうことになる関係性。しっかりと見極めなくてはなりません。

では、恋の熱に浮かされない相手探しはどうやればいいのでしょうか。お金持ちを探す?安定した職業の人を探す?
それも1つの方法かもしれません。でも、まずやるべきことがあります。それはのちのコラムでまたご紹介したいと思います。

「結婚しなきゃいけない」が1つの呪いならば、
「大好きな人と大恋愛して結婚しなきゃウソ」も1つの呪いなのです…